世間には「この世には、生きるのに必要不可欠な最低限の活動と、楽しみのための“ぜいたく”な活動の2つがある」というコンセプトが存在するようです。
そして後者については「すべての人に許されているわけではない」のです。「楽しみのためのぜいたくな活動は、自分1人で生きていける、自分で稼いでいる、 そういう人だけに許される。そうでない人は“生きるのに不可欠な最低限の活動”だけで満足するべきだ」、そんな考え方があるように感じます。
本人に障害があったり介護されている場合はもちろん、上記のようにそういう人の世話をしている人に対しても、往々にしてこの考えが適用されます。「自分の 子(親)なのだから、あなたが面倒を見るのは当然であり、そんな最中に他人に世話を頼んで自分が遊びに行くなんてわがままだ」という話になるのです。
でも、たまに息抜きしたり楽しみのために出かけたりすることは、本来は、苦労の多い生活をしている人ほど必要であるはずです。育児中なのだから、介護中な のだから、障害を持つ子どもがいるのだから、遊びに行くなんてわがままだ、ぜいたくだと言われたら、つらすぎるでしょう。
楽しく笑いなが ら、時にはバカ騒ぎしながら生活を楽しむことはすべての人に許されている活動であるはずです。どんな立場の人であれ、ただただ息をして生存できていれば満 足するべきだ、などと言えるはずがありません。誰かにとってごくごく普通の生活が、ほかの人たちにとっては手の届かないぜいたくなものである、なんてこと はあってはならないのです。